死亡した胎児の取り扱い

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

死亡した胎児の取り扱い

医学教育や研究を目的とした遺体解剖を認める死体解剖保存法は、妊娠12週以上の胎児を対象とし、「死体の取り扱いにあたっては、特に礼意を失わないように」とする。墓地埋葬法も同様で、12週以上の胎児は埋葬するよう定めている。12週未満について定めた法律はないが、日本産科婦人科学会は1987年、「妊娠期間にかかわらず、胎児は将来人になる存在で生命倫理上の配慮が不可欠」として、慎重な取り扱いを求める見解を出している。2004年には横浜市の産婦人科クリニックが中絶胎児を一般ゴミとして捨てていたことが発覚。12週未満の中絶胎児が「感染性廃棄物」として扱われている実態も明らかになり、厚生労働省は「社会通念上、丁重に取り扱うことが必要」とする通知を出した。

(2010-12-06 朝日新聞 夕刊 1社会)

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