死入(読み)しにいる

精選版 日本国語大辞典 「死入」の意味・読み・例文・類語

しに‐い・る【死入】

〘自ラ四〙
瀕死状態になる。気を失って死んだようになる。気絶する。
伊勢物語(10C前)五九「かくて、物いたく病みて、しにいりたりければ、おもてに水そそきなどして、いき出でて」
② 死ぬ。息が絶える。絶え入る。
源氏(1001‐14頃)御法「しにいるたましひの、やがて、この御骸(から)にとまらなむと、おもほゆるも、わりなき事なりや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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