気術無(読み)きずつない

精選版 日本国語大辞典 「気術無」の意味・読み・例文・類語

き‐ずつな・い【気術無】

〘形口〙 気苦労だ。気づまりだ。また、心苦しい。恐縮だ。きじゅつない。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)上「こないなあばづれいふと、いかう気(キ)づつながるさかい、こちが付込むぢゃ」
越前竹人形(1963)〈水上勉一一山道をまた馬車にのって来てもらうのも気ずつない気ィがする」

き‐じゅつな・い【気術無】

〘形口〙 心苦しい。気持がせつない。気がかりでせつない。また、気苦労だ。きずつない。〔詞葉新雅(1792)〕
※松翁道話(1814‐46)二「どちらを買うぞ、不返事は気じゅつない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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