水雲・海蘊(読み)もずく

精選版 日本国語大辞典 「水雲・海蘊」の意味・読み・例文・類語

もずく もづく【水雲・海蘊】

〘名〙 褐藻類モズク科の海藻北海道から九州にかけて日本海・太平洋沿岸に分布し、ホンダワラ・ツルモなど大形の海藻に着生する。葉状体は粘質の糸状、不規則に分岐して樹枝状を呈し長さ三〇センチメートル以上に達する。全体暗褐色、先端に近づくにつれて淡褐色になる。酢の物にして食用にされる。もぞこ。もうぞこ。もぞく。もくず。《季・春》
正倉院文書‐天平六年(734)五月一日・造仏所作物帳「母豆久 六斗」

もぞく【水雲・海蘊】

※雑俳・野良帽子(1705)「ほしておく・かべにもぞくをべったりと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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