氷霧(こおりぎり)(読み)こおりぎり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「氷霧(こおりぎり)」の意味・わかりやすい解説

氷霧(こおりぎり)
こおりぎり

細かな氷晶が多数空気中に浮かんで、霧のようにあたりがぼんやり見える現象顕微鏡で氷晶を調べると、針状柱状板状などさまざまな形をしている。普通、気温が氷点下10℃あるいはさらに低いときに発生する。氷霧を通して太陽が見えるときは、その周りに暈(かさ)が現れたり、上下に延びる光柱が見えたりする。氷晶の数が比較的少ないときは細氷(さいひょう)とよばれる。

[篠原武次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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