氾濫・汎濫・泛濫(読み)はんらん

精選版 日本国語大辞典 「氾濫・汎濫・泛濫」の意味・読み・例文・類語

はん‐らん【氾濫・汎濫・泛濫】

〘名〙
① 川の水が、いっぱいになって岸を越えてあふれ出ること。洪水(こうずい)になること。
性霊集‐二(835頃)沙門勝道上補陀洛山碑「東看西看、汎濫自逸」 〔孟子‐滕文公・上〕
物事が広がりはびこること。物が多く出まわって満ちあふれること。好ましくない感じをこめていうことが多い。
家族会議(1935)〈横光利一〉「昭和七八年代からこちら、この種の青年がわが国には汎濫して来たが」
③ (汎濫) (形動) おおざっぱで不確実なこと。あいまいなさま。
※漁村文話(1852)命意「この処に違錯あるか、陳腐なるか、泛濫なるか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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