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汚染水流出問題

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

汚染水流出問題

原子炉冷却のため注入された水が汚染されて建屋へ漏れ出し、事故直後には海へ流出した。地下坑道にもたまっている。今年5月以降、海側の井戸の地下水から高濃度の放射能を検出。東電は7月19日に汚染水が海へ流出していると判断したのに22日まで公表せず、批判されている。

(2013-08-01 朝日新聞 朝刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

汚染水流出問題
おせんすいりゅうしゅつもんだい

福島第一原子力発電所における放射能汚染水の流出問題。2011年(平成23)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響で起きた放射性物質漏出事故の直後、原子炉冷却のために大量に注入された水が原子炉建屋の外部へ漏れ出し、海へと流れ出した。その後、冷却水を循環させるなどの措置により、海への流出は起きていないとされていたが、2013年夏になって継続的に流出していることが判明した。具体的には、発電所敷地内に1日1000トン流れ込んでいる自然地下水のうちおよそ300トンが高濃度放射性物質で汚染され、その一部が海に流出しているという。2013年8月に東京電力が公表した推計によると、汚染水が2011年5月から流出していたと仮定した場合、そこに含まれる放射性物質の総量は、セシウム137が最大で20兆ベクレルストロンチウム90が最大で10兆ベクレルに上るとされる。これは年間の管理目標値の100倍以上にあたる。
 東京電力は汚染水の流れを地中でせき止めるため、護岸近くの地盤を薬剤で固める工事を進めると同時に、井戸から地下水をポンプでくみ上げる作業を行っている。しかし完全に流出を止めることは困難とされており、福島県、茨城県、宮城県などの漁業再建に深刻な影響を与えている。
 日本の原子力規制委員会は、この問題についての国際原子力事象評価尺度(INES)での暫定評価を、当初はレベル1(逸脱)としていたが、レベル3(重大な異常事象)に修正した。[編集部]

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