池田 菊苗(読み)イケダ キクナエ

20世紀日本人名事典 「池田 菊苗」の解説

池田 菊苗
イケダ キクナエ

明治〜昭和期の物理化学者 東京帝国大学教授;理化学研究所主任研究員。 味の素の発明家。



生年
元治1年9月8日(1864年)

没年
昭和11(1936)年5月3日

出生地
京都

別名
幼名=完二

学歴〔年〕
帝大理科大学(現・東大)化学科〔明治22年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔明治35年〕

主な受賞名〔年〕
帝国発明協会恩賜記念賞・大賞〔大正15年〕

経歴
明治24年東京高等師範学校教授、29年東京帝大助教授、32年ドイツ留学、34年帰国して教授となった。35年理学博士。大正6年理化学研究所化学部長(後主任研究員)を兼任。12年東大退官、昭和7年理研退職。この間明治41年ごろ、妻がコンブをだしに使った夕食の吸物の味が絶品で、これを動機に研究室にこもり、味の素(グルタミン酸ナトリウム)の発明を完成した。42年特許出願。他に池田発明の特許は49件。大正15年には帝国発明協会より恩賜記念賞及び大賞を受けた。帝国学士院会員のほか昭和7年には日本学術会議の化学関係担当常置委員長も務めた。訳書にオストワルド「近世無機化学」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「池田 菊苗」の解説

池田 菊苗 (いけだ きくなえ)

生年月日:1864年9月8日
明治時代-昭和時代の物理化学者
1936年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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