池田(町)(福井県)(読み)いけだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「池田(町)(福井県)」の意味・わかりやすい解説

池田(町)(福井県)
いけだ

福井県中部、今立郡(いまだてぐん)にある町。1964年(昭和39)町制施行。足羽(あすわ)川上流の山村で、中心の稲荷(いなり)は、福井市からバス(国道417号)が通じ、南部は魚見坂により越前(えちぜん)市と結ばれるほか、国道476号が通る。いまは過疎地となったが、昔は武生(たけふ)(現、越前市)と奥越(おくえつ)を結ぶ交通の要地であった。スギの育林業が盛ん。稲荷に室町時代の本殿をもつ須波阿須疑神社(すわあずきじんじゃ)、江戸時代中期の民家の堀口家(ともに国指定重要文化財)があり、水海(みずうみ)の鵜甘神社(うかんじんじゃ)は国指定重要無形民俗文化財である田楽(でんがく)能舞を伝える。面積194.65平方キロメートル、人口2423(2020)。

[島田正彦]

『『池田町史』(1977・池田町)』


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android