池田瑞仙(読み)イケダズイセン

デジタル大辞泉 「池田瑞仙」の意味・読み・例文・類語

いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】

[1734~1816]江戸後期の幕府医師。周防すおう岩国の人。和蘭オランダ外科を修め、痘瘡とうそう流行に際してその治療で名を挙げた。著「痘科弁要」「痘診戒草」など。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「池田瑞仙」の意味・わかりやすい解説

池田瑞仙
いけだずいせん

[生]享保19(1734)
[没]文化13(1816)
江戸時代後期の痘科医。周防岩国の人。名は独美,字は善卿,号は錦橋。曾祖正直が明の戴曼公から痘科の秘術を学んで代々これを受継いだ。安永6 (1777) 年,痘瘡が流行したときに瑞仙伝来の秘術を用いて治療を行い,顕著な効果をあげた。その後,痘瘡の研究に専念,寛政9 (97) 年に幕府の医官となり,初めて医学館で痘科を教えた。主著は『痘科辨要』『痘科鍵刪正』。

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