普及版 字通 「沐(漢字)」の読み・字形・画数・意味
沐
7画
[字訓] あらう・うるおう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は木(もく)。〔説文〕十一上に「髮を(あら)ふなり」とあり、身を洗うことを浴という。〔孟子、離婁下〕「齋戒沐浴せば、ち以て上を祀るべし」とあり、祭事に従うときには沐浴をした。
[訓義]
1. かみあらう。
2. あらう、きよめる。
3. うるおう、めぐみをうける。
4. 米のとぎ水、髪を洗うしろ水。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕沐 カシラアラフ・ユスルアム・アム・アラフ・ユスル 〔字鏡集〕沐 カシラアラフ・ススグ・アム
[語系]
沐mokは形声字であるが、金文に盤に髪を洗う形の字があり、その字はのちの(び)にあたるものと思われる。金文の「眉壽年ならんことを」を「壽」としるしており、その音は眉・美mieiと同じであろう。沐はその形声の字である。
[熟語]
沐雨▶・沐恩▶・沐猴▶・沐日▶・沐洗▶・沐澡▶・沐濯▶・沐髪▶・沐浴▶・沐露▶
[下接語]
握沐・燠沐・雨沐・丐沐・澣沐・盥沐・帰沐・晞沐・休沐・沐・薫沐・膏沐・斎沐・沐・賜沐・沐・新沐・洗沐・沐・澡沐・濯沐・朝沐・湯沐・潘沐・晩沐・夜沐
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報