沖縄県立博物館・美術館(読み)おきなわけんりつはくぶつかん・びじゅつかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「沖縄県立博物館・美術館」の意味・わかりやすい解説

沖縄県立博物館・美術館
おきなわけんりつはくぶつかん・びじゅつかん

沖縄県立博物館を継承した博物館と,沖縄県初の県立美術館複合施設。所在地は沖縄県那覇市。沖縄県立博物館は 1936年首里城内に設立の沖縄郷土博物館を起源とし,第2次世界大戦で焼失後,1945年8月アメリカ軍によって東恩納に沖縄陳列館として再開,1946年沖縄民政府に移管され東恩納博物館と改称。一方 1946年設立の首里市立郷土博物館も同様に移管されて 1947年首里博物館となった。この両館が 1953年統合され琉球政府立博物館となり,1972年の本土復帰(→沖縄返還)に伴い,沖縄県立博物館と改称した。1990年「沖縄県立博物館新館建設検討委員会」設置。順次,建設・展示計画が策定され,2002年に沖縄本土復帰 30周年記念事業として,美術館との複合施設となる新館建設が決定した。2007年3月,沖縄県立博物館は閉館となり,同 2007年11月に新たな組織として開館した。博物館は沖縄県に関する資料の収集・展示をはじめ,沖縄県の自然・歴史・文化の調査研究および普及などを行なう。美術館は沖縄および沖縄ゆかりの作家の近現代美術,アジア諸国,第2次世界大戦後のアメリカ合衆国の現代美術を対象とした美術品を収集・展示し,それに伴う調査・研究・普及などを行なう。

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