河上和雄(読み)かわかみかずお

知恵蔵mini 「河上和雄」の解説

河上和雄

元東京地検特捜部長、弁護士。1933年4月26日、東京生まれ。56年、東京大学法学部を卒業し、58年に検事任官。66年には派遣留学によりハーバード大学ロースクール修士課程を修了している。東京地検検事、法務省公安課長・会計課長を歴任し、76年に明るみに出たロッキード事件では、東京地検特捜部検事として捜査に加わった。83年、東京地検特捜部長に就任。以降、佐賀地検検事正(84年)、法務省矯正局長(87年)、最高検公判部長(89年)に就任し、91年に退官。弁護士登録をし、企業の監査役を務めた他、大学教授としても活動した。「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系列)のコメンテーターなどテレビにも多数出演し、経験豊富な論客として広く知られた。著書に『好き嫌いで決めろ』(講談社、2000年)や法律書などがある。15年2月7日、敗血症のため死去。享年81。

(2015-2-13)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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