精選版 日本国語大辞典 「油桐」の意味・読み・例文・類語
あぶら‐ぎり【油桐】
〘名〙 トウダイグサ料の落葉高木。中国原産。古く日本に入り、南部には自生状態となったものもある。高さ約一〇メートル。初夏、淡紅白色で五弁の花が円錐状に集まって咲く。材は紫色を帯びた灰褐色で、下駄、箱材などにする。種子から絞った桐油(とうゆ)は、油紙、雨傘、印刷インクなどに、また、昔は灯料としても用いられた。いぬぎり。
▼あぶらぎりの花 《季・夏》
▼あぶらぎりの実 《季・秋》 〔書言字考節用集(1717)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報