泊居(読み)トマリオル

デジタル大辞泉 「泊居」の意味・読み・例文・類語

とまりおる〔とまりをる〕【泊居】

ロシア連邦の町トマリの、日本領時代の名称

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「泊居」の意味・わかりやすい解説

泊居
とまりおる

南樺太(からふと)(サハリン)西海岸、タタール海峡に面する小都市。ロシア連邦ではサハリン州トマリ地区に属せしめ、その政庁所在地。ロシア名トマリТомари。トマリ川流域の針葉樹材を利用した製紙工場、木材・家具・ビールなどの工場があり、不凍港を有する。第二次世界大戦末期の1945年(昭和20)以前は日本領。1918年(大正7)泊居支庁の政庁所在地となった。同じころ樺太工業(のち王子製紙)のパルプ工場が建設された。水産加工、カニ缶詰などの工場もあり、長く樺太庁鉄道西海岸線の北の終点として栄えた。南の亜庭(あにわ)湾に面する大泊(おおどまり)(コルサコフ)とは約200海里(約370キロメートル)の定期航路で結ばれていた。第二次世界大戦前の人口は1万1177(1942)。古くは「とまりおろ」とも読んだ。

渡辺一夫

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世界大百科事典(旧版)内の泊居の言及

【トマリ】より

…ロシア連邦,サハリン(樺太)南西岸にある最北の不凍港。旧日本名は泊居(とまりおる)。人口8300(1993)。…

※「泊居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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