波布草(読み)ハブソウ

デジタル大辞泉 「波布草」の意味・読み・例文・類語

はぶ‐そう〔‐サウ〕【波布草】

マメ科一年草。高さ約1メートルに達し、葉は羽状複葉。夏、黄色の5弁花を開き、円柱状の豆果ができる。種子緑色で円盤状をなす。熱帯に産し、日本には江戸時代渡来。種子を緩下薬や黄色染料に用い、またってはぶ茶にする。

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精選版 日本国語大辞典 「波布草」の意味・読み・例文・類語

はぶ‐そう ‥サウ【波布草】

〘名〙 マメ科の一年草。熱帯アメリカの原産といわれるが、現在は広く熱帯に野生している。しばしば薬用植物として栽培される。高さ約一メートル。葉は偶数羽状複葉で五~六対の小葉からなる。小葉は卵状長楕円形または披針形。夏、葉腋に黄色い蝶形花が数個集まって咲く。豆果は扁平な円柱形で長さ約一〇センチメートル、褐色に熟し卵円形で緑褐色の種子を散らす。種子は下剤・強壮薬に用い、また、はぶ茶をつくる。葉をもんで毒ヘビ毒虫による傷にはると効果があるという。〔物品識名(1809)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「波布草」の解説

波布草 (ハブソウ)

学名Cassia occidentalis
植物。マメ科の一年草,薬用植物

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