泣交・鳴交(読み)なきかわす

精選版 日本国語大辞典 「泣交・鳴交」の意味・読み・例文・類語

なき‐かわ・す ‥かはす【泣交・鳴交】

〘自サ四〙
① (泣交) 人々が互いに泣き合う。
源氏(1001‐14頃)玉鬘「け遠くへだてつる屏風だつもの名残なく押しあけて、まづいひやるべき方なく、なきかはす」
② (鳴交) 鳥獣、虫などが鳴き合う。
散木奇歌集(1128頃)秋「まぶしさすさつをの笛の声ぞともしらでや鹿の鳴かはすらん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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