泣出・鳴出(読み)なきだす

精選版 日本国語大辞典 「泣出・鳴出」の意味・読み・例文・類語

なき‐だ・す【泣出・鳴出】

〘自サ五(四)〙
① (泣出) 泣くことをはじめる。泣きはじめる。
浮世草子好色五人女(1686)一「みな川を始女郎泣出(ナキダ)してわけもなふなりける」
② (鳴出) 虫または鳥や獣などが鳴きはじめる。
※俳諧・新三百韻(1690)「合羽破れて身はこごえたる〈信徳〉 鳴出すは柳の烏鳴つらむ〈如泉〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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