精選版 日本国語大辞典 「泣焦」の意味・読み・例文・類語
なき‐こが・れる【泣焦】
〘自ラ下一〙 なきこが・る 〘自ラ下二〙 恋い慕う思いで胸が熱くなり、焦げるばかりになる。泣いて思いこがれる。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「いとどゆみづもまゐらずまどひ給へば、われも死なんとなきこがれ給ふめり」
なき‐いら・る【泣焦】
〘自ラ下二〙 いらいらしながら泣く。泣いていらだつ。
※大和(947‐957頃)一六八「かくなむおもふ、ともいはざりけることのいみじきことを思ひつつ泣きいられて」
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