注文服(読み)チュウモンフク

デジタル大辞泉 「注文服」の意味・読み・例文・類語

ちゅうもん‐ふく【注文服】

注文してつくった衣服既製服に対して、顧客に合わせてあつらえたものをいう。
[類語]オーダーメードテーラーメードイージーオーダー洋服和服ころも衣料品衣料衣服衣類着物着衣被服装束お召物衣装ドレス洋品アパレル略服ふだん着略装軽装着流しカジュアルよそゆき一張羅街着礼服式服フォーマルウエア礼装正装既製服レディーメード既製出来合い吊るしプレタポルテ私服官服制服ユニホーム学生服軍服燕尾服喪服セーラー服水兵服背広スーツ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「注文服」の意味・わかりやすい解説

注文服
ちゅうもんふく

注文によって各個につくられた衣服で、一般に注文の洋服をさすことが多い。オーダー・メイド・クロウズorder made clothes。注文服はデザインや素材を自由に選び、数回の仮り縫いを経て丹念に仕立て上げられる。日本では洋服の着用が始まった明治以来、家庭洋裁による仕立ては不可能だったから、注文仕立てが中心となり、洋服は体にあわせてつくる高級品だという考えが定着した。一方、素材や縫製やサイズに難がある、できあいの服に対する評価は低く、日本では注文服の要素を加味したイージーオーダー方式が発展した。しかしシルエットとファッション性を強調した既製服が普及すると、衣服を消耗品とみる生活意識の変化や人件費高騰で、注文服の数量は減少してきた。この傾向はパリオートクチュールも同様で、限られた顧客相手の注文服のほかに、プレタポルテ部門を設けているところが多くなっている。

[辻ますみ]

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