日本大百科全書(ニッポニカ) 「洲崎(千葉県)」の意味・わかりやすい解説
洲崎(千葉県)
すのさき
千葉県南部、房総(ぼうそう)半島南西端にある岬。館山市(たてやまし)の西端にあたる。浦賀(うらが)水道と太平洋に面して灯台(1919年建設)が立ち、内房(うちぼう)と外房(そとぼう)を分かつ。第三紀層泥岩からなる海岸段丘が形成され、一帯は冬季温暖で、花の栽培が盛んである。洲崎神社境内の御手洗(みたらい)山の自然林は、シイ、ヒメユズリハが繁茂していて、県の天然記念物に指定されている。南房総国定公園に属し、近くに休暇村館山や、第一フラワーラインなどの観光施設が整い、南房総観光ルートの一拠点をなす。洲崎神社の6月と8月の祭礼に奉納される洲崎踊は、国の選択無形民俗文化財である。JR内房線館山駅から灯台までバス30分。
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