活断層(読み)かつだんそう(英語表記)active fault

翻訳|active fault

精選版 日本国語大辞典 「活断層」の意味・読み・例文・類語

かつ‐だんそう クヮツ‥【活断層】

〘名〙 最近の地質時代、すなわち新生代の第四紀に繰り返しずれが生じたことがあり、今後も活動する可能性がある断層。地震予知上、注目されている。

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デジタル大辞泉 「活断層」の意味・読み・例文・類語

かつ‐だんそう〔クワツ‐〕【活断層】

活動中の、または第四紀に活動したことのある断層。大部分は地震断層。岐阜県の根尾谷ねおだに断層・阿寺あてら断層、兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)を引き起こした野島断層など。
[類語]地層炭層油層・泥炭層・砂礫層・鉱床鉱脈金脈岩盤古生界中生界新生界第三紀層第三系洪積層沖積層断層露頭

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改訂新版 世界大百科事典 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層 (かつだんそう)
active fault

活断層は〈最近の時代まで活動しており,将来も活動する可能性のある断層〉と定義される。ここでいう〈最近〉とは,厳密な規定はないが,現代の地質・地形学の分野では,一般に第四紀または第四紀の後期(およそ数十万年前以降)を指す。

 1906年のサンフランシスコ地震のときに,以前から地質学的には知られていたサン・アンドレアス断層が再活動し,新たな変位を生じた。それまで断層とは,過去の地質時代に岩石がずれ動いたことを示す単なる痕跡と考えられていたのが,このとき,断層のなかには現在もまだ活動をやめていないもの,したがって将来にも活動するかもしれないものもある,という考え方が生まれた。このように,活断層という概念は,もともとはサン・アンドレアス断層や根尾谷断層のような地震断層から導かれたのであるが,これと同様な特徴をもつ地質学的にはごく若い時代まで活動をした断層は,地震の際に動いたという記録はなくても,将来活動する可能性があると考えるようになった。もちろん,地殻中に見られる大小無数の断層のうち,活断層はそのごく一部であって,他の大部分は過去の地質時代に活動を終えている。

 このように,活断層を他の断層から特に区別するのは,〈将来も活動する〉可能性があるためである。〈最近に活動した〉ことは,活断層かどうかを判定する際の目安である。しかし,いくら若い時代にできた断層であっても,地すべりのように,地表の不安定による一度限り,偶発的とみられる断層現象の跡に対しては活断層とはいわない。地殻内部に広域かつ継続的に作用している力によって,過去に反復して活動してきた断層だけが活断層と呼ばれる資格をもつ。

活断層も普通の断層と同様,断層面を境に両側の地盤が相対的に上下に変位する傾斜ずれ(縦ずれ)型と,水平に変位する走向ずれ(横ずれ)型とがある。前者は正断層と逆断層,後者は右横ずれと左横ずれの断層に分類される。活断層がこれらのどのタイプに属するかを明らかにすることによって,断層変位が生じたときに地殻に作用している応力の方向を知ることができる。前述のように,活断層は広域かつ継続的に働く地殻応力を反映しているものであるから,一地域には一つの型の断層が卓越し,その走向も比較的そろって,規則的に発達している。

 断層運動には連続的な(常時ゆっくりとずれ動く)ものと,間欠的な(ふだんは止まっていて,あるとき急激にずれる)ものとがある。前者はクリープ型の活断層と呼ばれ,多くは知られていないが,アメリカのサン・アンドレアス断層の一部分では2cm/年ほどの速さで地表の食い違いが進行しているのが観察されている。後者は,急激にずれ動く際に地震を発生する型の活断層である。日本ではまだ定常的なクリープ運動が認められた例はなく,一方,地震断層の記録は多数あるので,大部分の活断層の変位は間欠的な地震発生の結果であるとみられる。1回の地震でずれ動く量は数mから数十cmであるのに,断層の総変位量は数百mから数kmにも達しているので,多くの活断層は,何十回,何百回と繰り返された地震の古傷であるといえる。クリープ型と地震発生型の中間型としては,地震を伴う急激な変位の後にクリープ性の緩慢な変位運動を示すものもある。

活断層は最近の時代まで活動をしているから,一般に地表面にも食い違い(変位)を与えている。1回の運動で生じた変位量は小さいが,その後の地形の浸食が少なければその一部は保存され,同じ場所で反復する断層運動によりしだいに累積されて,特徴的な断層変位地形が現れる。縦ずれ型の変位地形としては断層崖が,横ずれ型の変位地形としては一定方向にそろった尾根や谷の屈曲が典型的なものである。このほか断層運動に伴うさまざまな異状地形(崖,ふくらみ,へこみ,たわみ,横ずれ地形など)が知られている。活動的な断層ほど変位地形が明瞭に保存され,空中写真や地形図で発見されたものも多いが,あまり活動的でなく休止期の長い断層は,浸食や堆積作用の影響が大きく識別が困難となる。なお,古い地質時代の断層でも,規模の大きいものは,断層の両側にある異なる種類の岩石や断層破砕帯の差別的な浸食によって,崖地形や谷地形ができることがある。これらは断層組織地形と呼ばれるが,断層変位地形との判別が難しいこともある。

 地質学的調査では,断層変位のタイプの識別のほか,第四紀層の累積変位量とその年代の見積りが重要である。これによって,活断層の平均変位速度を求めることができる。例えば10万年前の地層に100mの累積変位を与えている断層の平均変位速度は1m/1000年(=1mm/年)である。日本では1000年当り10m以下1m以上変位している断層を活動度A級の活断層という。同様に1000年に1m以下10cm以上のものをB級,それ以下をC級活断層という。平均変位速度が10m/1000年以上の,いわば超A級の活断層は,日本内陸では見つかっていない。

活断層の大部分は地震発生型と考えられるので,活断層から地震の性質がわかれば,歴史記録のない地域や,不備な時代の地震活動を知るのに都合がよい。活断層からどんな地震が起こるかは,実際に地震を起こした記録のある断層,つまり地震断層を調べることによって類推されている。まず,地震のマグニチュードMが大きいほど,地震断層の長さLも,地表に現れた変位量の最大値Dも大きくなっている傾向があり,MLまたはDについての経験則が得られている。日本内陸の場合,M7の地震ではLは約20km,Dは約2m程度,M8ではLは約80km,Dは約6m程度である。したがって,例えば長さが20km,平均変位速度が1m/1000年(=2m/2000年)の活断層があったとすれば,M7程度の地震がおよそ2000年に1度の割合(再来期間)で発生することが予想される。実際には上記の経験則には大幅なばらつきを見込まなければならないが,それでも,仮に例示した断層が100年前にM7の地震を起こしたか,または2mほどの変位を生ずる活動があったとすれば,少なくとも今後100年や200年程度の間は地震が起こる可能性はきわめて少ないとはいえよう。このように,活断層の位置,長さ,変位量,平均変位速度等から,将来の地震の震央,マグニチュード,再来期間等のおよその値を予想することができる。したがって,活断層の調査は地震の長期的な予知の基礎として重要であるばかりでなく,安全上重要な建物の設計に必要な地震動を評価したり,都市計画における被害を予測する場合にも有効である。このような実用目的で活断層を扱うときには,目的に応じてその定義も変えることがある。例えばアメリカのカリフォルニア州では重要な建物の建築に当たって近くの活断層の調査が州法で義務づけられているが,この場合の活断層の定義は〈最近約1万年間に活動した断層〉である。

 上記のような方法で日本内陸の活断層を調査してみると,個々の断層での地震の再来期間は,最も活動的な断層でも約1000年,多くの断層では数千年から1万年以上である。

日本列島の活断層密度は非常に高い。これは,日本が世界有数の地震国であることからみて,当然のことといえる。注目されることは,日本海溝や南海トラフなどのプレート境界部を除く日本内陸部では,断層の長さが短く,累積変位量も小さく,活動度も高くないことである。世界には超A級の活断層も少なくないのに,日本内陸では大部分がB級以下の活断層である。にもかかわらず日本に大きな地震が多いのは,活断層の密度が高く,しかも世界の平均からみると,長さが短いわりに比較的大きな地震が発生する傾向があるためである。

 日本列島の内部では,活断層の分布密度や変位の様式に顕著な地域性がある。大まかにみて,東北地方では盛岡-白河線西南日本では中央構造線を境にした太平洋側では,活断層の数が著しく少ない。また,糸魚川-静岡構造線をおよその境にした東北日本側ではほとんど逆断層のみが見られるのに対して,西日本側では横ずれ断層が卓越している。関東から伊豆半島にかけては,活断層の方向や変位様式が周辺地域とは大きく異なっている。九州中央部の火山地域には正断層が多い。このような活断層の特徴は,地震の頻度や発震機構,現在の地殻ひずみの状態,火山の分布,地質構造などとも密接に関連し合っている。これらはすべて,日本列島がサブダクション帯の上盤(うわばん)側に位置していることからくる地殻変動のあらわれである。なお,日本列島の太平洋側沖合,日本海溝および南海トラフとの間では,M8クラスの巨大地震が発生するが,これらの位置には,内陸部とは異なり,超A級の長大な逆断層タイプの活断層が発達していると考えられる。
断層
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層
かつだんそう

最近の地質時代すなわち新生代第四紀に繰り返し活動し、今後また活動する可能性がある断層のこと。1920年代にアメリカのカリフォルニア州で防災の観点からとりあげられ、日本でも「活断層」ということばがこのころから文献に現れる。1995年(平成7)に兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)が既知の活断層(淡路島北部の野島断層とその地下の北東延長部)の活動によっておこったことから、それ以後とくに活断層は地震予知や災害対策上注目されている。

 活断層には、つねにすこしずつ動き続けている「クリープ性」のものと、平常は休止していてまれに急に活動する「間欠性」のものとがある。前者は、大地震はおこさないが、土地が徐々に食い違っていくため、断層の直上の建造物や道路などが被害を受ける。この種の活断層の実例は、カリフォルニア州サンアンドレアス断層系の一部にある。

 これに対して間欠的に活動する活断層は、大地震をまれにおこす地震性の活断層である。日本の活断層を含めて世界中のほとんどすべてがこの種の活断層である。それらの活断層に沿って微小地震が発生していることもあるが、まったく地震が観測されない活断層のほうが多い。

[松田時彦]

活断層の活動度

活断層が活動すると、その断層の所で地層や地形が切断され、互いに食い違うようにずれ動く。そのずれ動いた量は、1回の大地震では数メートルかそれ以下のことが多いが、長い間にはそのようなことが繰り返しおこるので、それが累積して数キロメートルから数百キロメートルのずれに達していることがしばしばある。このようなずれの量の累積する速度(平均変位速度という)の大小によって、活断層の活動度を表している。平均変位速度が1年当りミリメートルの桁(けた)に達している活断層をA級、A級の10分の1の活動度のものをB級、100分の1のものをC級という。

[松田時彦]

活断層の活動間隔

間欠性の活断層が活動する頻度や、そのときの地震の規模は、断層によってさまざまであるが、A級の活断層では、一度に数メートルずれ動くような大地震(マグニチュード7~8)は数百~1000年に1回くらいである。B級ではさらにまれで、数千~1万年に1回くらいである。

[松田時彦]

断層の長さと地震の規模

地震の規模は断層の長さと関係がある。長い断層ほど大きな地震をおこす。たとえば日本の内陸では、長さ20キロメートル程度の断層はマグニチュード7程度の、長さ80キロメートルの断層はマグニチュード8程度の地震をおこす可能性がある。

[松田時彦]

活断層の分布

活断層は世界の地震帯に沿って多く分布しているが、日本ではとくに中部地方から近畿地方にかけて異常に多い。日本の陸上部でもっとも大規模で活発なA級の活断層は、西南日本の中央構造線である。中部日本の糸魚川(いといがわ)‐静岡構造線、丹那(たんな)断層、阿寺(あてら)断層などもA級の活断層である。日本の陸上部全体では約2000の活断層の所在および性質がわかっている(活断層研究会編、1991)。これらの内陸部の活断層のいくつかは、明治以後にも、直下型大地震の震源になった。そのような例として、1891年(明治24)の濃尾(のうび)地震をおこした根尾谷(ねおだに)断層(岐阜県)、1896年の陸羽(りくう)地震をおこした千屋(せんや)断層(秋田県)など約10例が知られている。2000年(平成12)の鳥取県西部地震では、付近に活断層は知られていなかった。したがって、まだみいだされていない活断層も多数あると思われる。

 活断層は日本列島周辺の海底にも分布する。とくに千島海溝―日本海溝北部の海溝沿いや西南日本南岸沿い(南海トラフ)には、A級よりも活発な海底活断層(AA級)があって、数十~150年間隔で大地震がおこっている。たとえば、十勝沖(とかちおき)地震(1952、1968)、宮城県沖地震(1978)、東北地方太平洋沖地震(2011)、東南海地震(1944)、南海地震(1946)など規模も大きい。また、東北日本の日本海側沖合いの海域にも活断層が多く、新潟地震(1964)や日本海中部地震(1983)などがおこっている。

[松田時彦]

『活断層研究会編『新編日本の活断層――分布図と資料』(1991・東京大学出版会)』『集英社編・刊『活断層 日本列島・地震アトラス』(1995)』『池田安隆・島崎邦彦・山崎晴雄著『活断層とは何か』(1996・東京大学出版会)』『佐伯敏光著『活断層』(1997・編集工房ノア)』『鈴木康弘著『岩波科学ライブラリー212 原発と活断層』(2013・岩波書店)』『金子史朗著『活断層と地震』(中公文庫)』『松田時彦著『活断層』(岩波新書)』


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百科事典マイペディア 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層【かつだんそう】

一般的には最新の時代(第四紀後期)に活動(ずれ動き)を繰り返し,将来も活動の可能性のある断層。活断層には断層に沿って起こるずれが急激でかつ間欠的なもの(地震性断層),断層に沿って起こるずれが緩慢で連続的なもの(クリープ性断層)の2種がある。世界の活断層のほとんどが地震性断層で,活動する場合は地震が発生する。活断層のうち,堆積層の下の地下の岩盤にあるもを震源断層と呼ぶ。活断層を発見し,その長さ,変化の向き,総変位量,過去の活動の時期などを調査すると,その活断層が再活動し地震を再発生させる時期,その際の活動規模等を予測できる可能性がある。このように地震予知や防災上,活断層は重要な研究対象である。活断層が広く一般的に意識されるようになるのは,激甚な被害を出した1995年1月の兵庫県南部地震(阪神・淡路大地震)がきっかけで,震源は淡路島北部の野島断層とされた。地震規模はマグニチュード7.3であった。日本列島では存在が確認されている活断層だけでも2000以上とされるが詳細は不明である。2011年3月の東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖を震源とするマグニチュード9の巨大地震の影響で,日本列島にはおおきなひずみと地殻変動が起こり,各地の活断層に影響をもたらしていることが懸念されており,各地で地震学者による調査が進められている。さらに,福島第一原発の壊滅的な大事故で,世界的に有数の地震多発地帯である日本に数多くの原発が存在することに対する強い危機感が生まれた。福島第一原発事故後の原発再稼働問題で,過去に原発立地に関して国と電力会社によって行われた調査で,地震学者による指摘が十分に取り上げられていないなど,調査の不備や杜撰さも次々指摘された。またすでに存在が確認されている活断層についても,その長さや深度,隣接する断層との関連などが新たな調査で判明しつつあり,原発敷地に活断層が存在することが明らかとなった場所も出てきている。原子力規制委員会は2013年7月から原発の新規制基準を実施するが,4月に原子力規制委員会が発表した新基準案では活断層の真上にある原発を禁止することが明記された。
→関連項目阿寺断層大飯原発柏崎刈羽原発上関原発志賀原発地震考古学川内原発断層東北電力[株]日本原子力発電[株]東通原発もんじゅ

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知恵蔵 「活断層」の解説

活断層

断層のうち近年の地質時代(数十万年間)に繰り返しずれた形跡があり、今後もずれる可能性があるもの。プレートの運動により地殻にひずみが一定の速度で蓄積され、ある限界に達すると断層がずれて、ひずみは解消される。これが地震と呼ばれる現象。活断層の発生確率は、平均活動間隔、そのばらつきの程度、最新の活動時期から計算される。1995年の兵庫県南部地震を起こした六甲断層系の野島(のじま)断層の発生確率は30年以内で8%だった。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「活断層」の意味・わかりやすい解説

活断層
かつだんそう
active fault

第四紀後半 (最近 100万年ぐらい) に変位したことが認められる断層。根尾谷断層や丹那断層など歴史時代に大地震で生じた断層も含まれる。大きいものでは跡津川断層,阿寺断層,中央構造線など長さ 100kmに及ぶ。

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世界大百科事典(旧版)内の活断層の言及

【構造地形】より

…さらにまたそれらのもともとの地形がいつごろ形成されたものか,地形の形成年代が明らかになれば,変位量と形成年代から変位の速さを推定することもできる。第四紀(最近約200万年間)あるいはもっと限定すれば第四紀後期(最近約15万年間)に地形を変位・変形させている断層や褶曲は,活断層活褶曲とよばれ,現在,および近い将来においても,再び活動することが推定されている。 日本の東北地方や近畿地方などでは山地と盆地の境界部に断層があって相対的な沈降部が盆地となっている。…

【地震予知】より

…ただし,地殻の限界ひずみは地震によって大きな〈ばらつき〉を示し,地殻ひずみの値からの予測はごく概略のものとならざるをえない。(c)活断層の有無やその活動の歴史を知ることによってその地域での地震発生の可能性やごく概略の切迫度が推測できる場合がある。特に最近,活断層を発掘して,過去に断層が変位した時期を求め,長期にわたる地震活動史を明らかにしようとする研究(トレンチ法)が行われるようになって,長期的予測に役立つことが期待されている。…

【断層】より

…火成岩の貫入などに伴って断層が放射状あるいは同心円状に発達することがあり,それぞれ放射状断層(図3-e),同心円状断層(図3-f)という。(3)活動の状態による分類 断層のうち地質学的に最近の時代(おおむね第四紀後期)に繰り返し活動し,今後も活動する可能性のある断層を活断層といい,地震予知のうえで注目されている。断層が特定の地震に伴って活動したことが明らかな場合,その断層を地震断層という。…

※「活断層」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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