流理構造[火成岩](読み)りゅうりこうぞう[かせいがん](英語表記)flow structure

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「流理構造[火成岩]」の意味・わかりやすい解説

流理構造[火成岩]
りゅうりこうぞう[かせいがん]
flow structure

火成岩体の中に認められるマグマ流動したことのわかる構造。マグマの流動を示すものは,色の差による縞模様結晶度の差,気泡配列柱状・板状結晶の配列などで,断面では平行の模様を示す。流紋岩の名はこの構造を示すことに由来し,気泡の平行配列もまれでない。顕微鏡で認められる流理構造流理組織といって肉眼的な場合と区別することがある。深成岩では噴出岩ほど明瞭でないが,かすかな流理構造が認められ,これによってマグマが貫入したときの方向や,その後の変形を推定する研究が行われている。

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