流遣(読み)ながしやる

精選版 日本国語大辞典 「流遣」の意味・読み・例文・類語

ながし‐や・る【流遣】

〘他ラ四〙
流罪にして送り出す。流罪に処する。ながしつかわす。
読本春雨物語(1808)宮木が塚「土佐の国へ流しやりたまふ」
② 水などに流して捨てる。
※俳諧・俳諧次韻(1681)鳫にきけといふ五文字をこたふ「真桑流しやる奥の泉水芭蕉河骨の葉にほれ哥を書やつす〈才丸〉」

ながし‐つかわ・す ‥つかはす【流遣】

〘他サ四〙 (朝廷などが命じて)流罪にして配所へ送る。ながしやる。
伊勢物語(10C前)六五「帝きこしめしつけて、このをとこをばながしつかはしてければ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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