浄妙寺(京都府)(読み)じょうみょうじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「浄妙寺(京都府)」の意味・わかりやすい解説

浄妙寺(京都府)
じょうみょうじ

京都府宇治市木幡(こばた)にあった寺。木幡寺ともいう。藤原道長は若年にして木幡の藤原家墓所を訪れ、仏儀なきを嘆じ、寺を建てることを誓った。左大臣となったのち、1005年(寛弘2)法華三昧堂(ほっけさんまいどう)を建て、園城寺(おんじょうじ)勧修(かんじゅ)一門持念せしめた。1007年塔供養(とうくよう)を行い、1192年(建久3)後白河(ごしらかわ)天皇第6王子静慧(じょうえ)法親王が別当となった。延慶(えんけい)年間(1308~11)火災で廃絶

[田村晃祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android