精選版 日本国語大辞典 「浅沓・浅履」の意味・読み・例文・類語
あさ‐ぐつ【浅沓・浅履】
〘名〙 公卿(くぎょう)、殿上人(てんじょうびと)などが常用した浅い沓(くつ)。桐の木を彫って作り、外側を黒漆で塗るのが普通だが、もともとは牛革製だった。内部に布を張り、足の甲にあたる部分に絹製綿入れの込(こみ)を入れた。鼻切沓(はなきれぐつ)。雁鼻(かりはな)。⇔深沓。
※儀式(872)七「親王以下五位以上出二堂後一脱レ靴、〈略〉更着二浅履一復座」
※古事談(1212‐15頃)五「初年許は壺胡籙(つぼやなぐひ)浅沓也」
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