浦幌（町）（読み）うらほろ

日本大百科全書(ニッポニカ)

浦幌（町）
うらほろ

北海道東部、十勝(とかち)総合振興局管内の東部にある町。太平洋に臨む。1954年（昭和29）町制施行。町名はアイヌ語「ウライホロ」（大きな網代(あじろ)）に基づく。標高200～400メートルの白糠(しらぬか)丘陵が大部分を占め、平地は少なく、十勝川、浦幌川河谷に限られる。JR根室(ねむろ)本線、国道38号、274号、336号が通じる。1883年（明治16）ごろから開拓が始まって、1896年より入植者が増加。インゲンマメ、アズキ、テンサイ、ジャガイモなどの畑作と酪農、丘陵地帯の林業、沿岸のサケ定置網漁業が基幹産業となっている。釧路(くしろ)炭田の西部に位置し、浦幌炭鉱が一般炭を産出していたが1954年閉山。面積729.85平方キロメートル、人口4387（2020）。

［古川史郎］

『『浦幌町史』（1971・浦幌町）』

[参照項目] | 白糠丘陵 | 十勝（支庁） | 十勝川

[補完資料] | 浦幌町の要覧

北海道浦幌町位置図

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)