浦田長民(読み)うらた・ながたみ

朝日日本歴史人物事典 「浦田長民」の解説

浦田長民

没年:明治26.10.2(1893)
生年天保11.1.28(1840.3.1)
明治初期の伊勢神宮少宮司。宇治山田(伊勢市)に生まれ,安政4(1857)年,伊勢神宮の権禰宜となる。明治維新後,度会県(三重県)の神祇,学校曹長として明治4(1871)年7月の御師大麻の廃止など一連の神宮改革を,神祇官との連絡を取りながら断行した。神祇官出仕などを経て,翌年7月に伊勢神宮少宮司となり,伊勢神宮の崇敬団体である神風講社の結成神宮大麻の全国頒布に大きな功績を残したが,その急激な神宮改革には功罪相半ばする評価がある。同10年,禰宜降格に抗議して神宮を去った。<著作>『読無字書斎詩鈔』

(阪本是丸)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「浦田長民」の解説

浦田長民 うらた-ながたみ

1840-1893 明治時代の神道家。
天保(てんぽう)11年1月28日生まれ。明治4年神祇(じんぎ)省につとめ,翌年伊勢神宮少宮司となる。「神宮明治祭式」をあらわし,神嘗祭(かんなめさい)をはじめ諸祭儀式典を整備した。明治26年10月2日死去。54歳。伊勢(三重県)出身。字(あざな)は穀夫。通称は穀太郎。号は改亭。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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