海ノ口温泉(読み)うみのくちおんせん

日本歴史地名大系 「海ノ口温泉」の解説

海ノ口温泉
うみのくちおんせん

[現在地名]南牧村海ノ口

八ヶ岳連山東麓の千曲川畔に近い保養温泉。天明八年(一七八八)の温泉場請負証文(有坂長男氏蔵)には、湯沢ゆざわの湯の規模を「会所小家一軒・小屋弐軒・湯小屋一軒」とし、

<資料は省略されています>

とある。当時は農閑期に付近の農山村民の湯治場とともに、甲州道行路者の湯ともなった。鴛鴦湯おしどりのゆといった明治初めは、現在地より三〇〇メートルほど沢上にあったが、昭和六年(一九三一)水田をボーリングし、小海線海ノ口駅開業の昭和七年に新湯ができ湯量が減ったため下に移った。湯温七〇度前後、毎分一九〇リットル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「海ノ口温泉」の意味・わかりやすい解説

海ノ口温泉
うみのくちおんせん

長野県南佐久(みなみさく)郡南牧村(みなみまきむら)にある温泉。八ヶ岳(やつがたけ)連峰の東麓(とうろく)に位置する。千曲(ちくま)川の上流の閑静な自然に囲まれた静寂な温泉で、近くには海ノ口牧場や、野辺山(のべやま)高原がある。泉質炭酸水素塩泉。JR小海(こうみ)線佐久海ノ口駅から徒歩5分。

[小林寛義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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