海原(読み)ウナバラ

デジタル大辞泉 「海原」の意味・読み・例文・類語

うな‐ばら【海原】

上代は「うなはら」》
広々とした海。「青海原
池や湖の広い水面
国見をすれば国原は煙立ち立つ―はかまめ立ち立つ」〈・二〉
[類語]海洋大洋大海領海公海大海原青海原内海うちうみ内海ないかい外海そとうみ外海がいかいわたつみ外洋沿海沿岸近海遠海遠洋絶海四海七つの海

かいげん【海原】

俳句雑誌。平成30年(2018)9月同人誌として創刊。同年7月に終刊した金子兜太主宰による俳誌海程」の後継誌。代表は安西篤。

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精選版 日本国語大辞典 「海原」の意味・読み・例文・類語

うな‐ばら【海原】

〘名〙 (古くは「うなはら」)
① ひろびろとした海。広大な海面滄海(そうかい)。うのはら。
万葉(8C後)一五・三六四八「宇奈波良(ウナハラ)沖辺にともし漁(いざ)る火はあかしこともせ大和島見む」
※易林本節用集(1597)「海原 ウナバラ」
② 湖、沼、池などの、ひろびろとした水面。
※万葉(8C後)一・二「とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原(うなはら)は かまめ立ち立つ」
海浜の開けた場所。海辺
※万葉(8C後)一四・三四九八「宇奈波良(ウナハラ)の根やはら小菅あまたあれば君は忘らす吾忘るれや」

うの‐はら【海原】

〘名〙 上代東国方言。=うなばら(海原)
※万葉(8C後)二〇・四三二八「大君の命畏み石(いそ)に触(ふ)り宇乃波良(ウノハラ)渡る父母を置きて」

わた‐の‐はら【海原】

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