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海柘榴市(海石榴市) つばいち

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世界大百科事典 第2版の解説

つばいち【海柘榴市(海石榴市)】

日本古代の市の一つ。《万葉集》に〈海石榴市の八十衢(やそのちまた)〉とあり,《日本書紀》武烈即位前紀に〈海柘榴市巷(ちまた)〉,同推古16年(608)条に難波より大和川を遡上してきた隋使裴世清(はいせいせい)一行を〈海石榴市街(ちまた)〉に迎えたとあるごとく,水陸交通の要衝に立地した。比定地としては,横大路山辺の道の交点付近の桜井市金屋の集落付近,横大路と上ッ道の交点近くの同市三輪字上市~金屋字上市口付近が考えられるが,前者から後者への変遷も想定しうる。

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世界大百科事典内の海柘榴市(海石榴市)の言及

【市】より

…しかし,20世紀になると,新しい店舗が主要街路に沿ってつくられ,その比重が低下した。ギルド商人職人都市広場【坂本 勉】
【日本】

[古代]
 《日本書紀》《万葉集》などには,8世紀以前の市として〈餌香市(えがのいち)〉〈阿斗桑市(あとくわのいち)〉〈海柘榴市(つばいち)〉〈軽市(かるのいち)〉などがみえる。このうち〈海柘榴市〉は上ッ道,山辺道と横大路の交点付近に,〈軽市〉は下ッ道と山田~雷~丈六の道との交点付近など主要交通路の結節点に位置し,飛鳥の倭京の北東と南西にあって,これと密接な関係にあったらしい。…

【歌垣】より

…初めは春の国見と相関したともいうが,ともかく豊作の予祝や感謝と結んだ歓楽であった。場所は,山の高み,野,水辺,また言霊(ことだま)の行きあう衢(ちまた)の市(いち)の広場など,とくに常陸筑波山・童子女(うない)松原(《常陸国風土記》),肥前杵島(きしま)岳(《肥前国風土記》),大和海柘(石)榴市(つばいち)(《万葉集》巻十二。現,桜井市)・軽(かる)(軽市(かるのいち)。…

【三輪市】より

…市杵島姫はふつう市神としてまつられる。後者の場合,その立地からみて三輪市の起源は古代にさかのぼり,海柘榴市(つばいち)とは別の市ということになる。前者の場合,大神神社の門前市として成立したと考えられる。…

※「海柘榴市(海石榴市)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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