20世紀日本人名事典 「海野 清」の解説
海野 清
ウンノ キヨシ
大正・昭和期の彫金家 東京芸術大学教授。
- 生年
- 明治17(1884)年11月8日
- 没年
- 昭和31(1956)年7月10日
- 出生地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 早稲田大学法科中退,東京美術学校金工科〔明治44年〕卒
- 経歴
- 加納夏雄及び父に師事。大正8年東京美術学校助教授、昭和7年教授となり、24年東京芸術大学移行後も同校教授として没年まで在職した。この間大正3年大正博覧会で2等賞、5年東京府金工業美術展覧会審査委員、昭和3年「鸚鵡文金属小筥」が帝展特選となり、4年から審査委員、無鑑査出品者として活躍。その後、新文展審査員、日展審査員、同運営会理事を歴任。また全日本工芸美術協会会長、日本彫金会会長、日本美術刀剣協会常任審査員、文化財専門審議会専門委員など彫金会の長老として要職を務めた。22年帝国芸術院会員、30年人間国宝に認定される。代表作に「青銀花器」「猫」「牛」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報