普及版 字通 「涅(漢字)」の読み・字形・画数・意味
涅
10画
[字訓] くろつち・どろ
[説文解字]
[その他]
[字形] 形声
声符は(でつ)。は黒土をまるめた形。〔説文〕十一上に「土の水中に在るなり」とし、日(じつ)声とするが、声が異なり、日はその土をまるめた形である。おそらく土を轆轤(ろくろ)の台上において、回転させて器形を作る意であろう。仏教語では「涅槃(ねはん)」のように、梵語の音訳語に用いる。
[訓義]
1. くろつち。
2. どろ、水底のどろ、しずむ。
3. くろ、くろめる。
4. 泥をぬる、ふさぐ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕涅 クリ・ハバカル・ソム・ヤム・ハヤル・ツチ・クリニスレドモ 〔字鏡集〕涅 ソム・クリ・クリニス・ハバカル・クリソム・ヤム・クリツチ
[熟語]
涅▶・涅廁▶・涅歯▶・涅字▶・涅手▶・涅石▶・涅髪▶・涅墨▶・涅面▶・涅文▶・涅槃▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報