淀橋(読み)ヨドバシ

デジタル大辞泉 「淀橋」の意味・読み・例文・類語

よどばし【淀橋】

東京都新宿区西部を占めていた旧区名。淀橋浄水場があったが、現在は再開発されて新宿副都心をなす。名は旧神田上水に架かっていた橋の名による。

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精選版 日本国語大辞典 「淀橋」の意味・読み・例文・類語

よど‐ばし【淀橋】

[一] 東京都新宿区南西部の神田上水にかかる橋。面影の橋。姿見ずの橋。
[二] 旧東京市三五区の一つ。青梅(おうめ)街道東西に走る。昭和七年(一九三二)東京市の市域拡張に伴い、豊多摩郡の淀橋・大久保戸塚落合の四町が合併して成立。同二二年牛込区・四谷区と合併して新宿区の西部となる。JR・私鉄・地下鉄の新宿駅があり、現在は新都心として東京都庁舎など超高層ビル林立する。

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日本歴史地名大系 「淀橋」の解説

淀橋
よどばし

明治二二年(一八八九)の町村制施行にともない青梅おうめ街道を挟んで北側の柏木かしわぎ村と南側の角筈つのはず村が合併して生れた淀橋町一帯は、明治一〇年代まで畑作中心の農村地帯が広がっていた。明治一八年日本鉄道赤羽―品川線(現JR山手線)が開通し、追分に新宿駅が開設された。はじめは貨物集積駅の機能が強かったが、同二二年甲武鉄道の新宿―八王子間、ついで同二七年に新宿―牛込間、翌二八年に牛込―飯田いいだ町間が開通し(現JR中央本線)、さらに明治三六年以降、東京市電が新宿を起点とした路線を敷設している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「淀橋」の意味・わかりやすい解説

淀橋
よどばし

東京都新宿区西部、JR新宿駅を中心とする地区で、旧区名。1947年(昭和22)牛込(うしごめ)、四谷(よつや)の両区と合併して新宿区をつくり、淀橋区は消滅した。旧区域の西端境界をなす神田(かんだ)上水が青梅(おうめ)街道をよぎる所に架かる淀橋が地名のおこり。江戸時代は寂しい地で、十二社(じゅうにそう)弁天池郊外の散策地であった。その池は埋め立てられ淀橋浄水場となっていたが移転し、1965年以降、新宿副都心として再開発され、超高層ビル街へと変容した。「淀橋」の地名は淀橋区の消滅後、1970年まで新宿区の町名として用いられていたが、同年西新宿1~8丁目となり、行政地名としては用いられなくなった。

[沢田 清]

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百科事典マイペディア 「淀橋」の意味・わかりやすい解説

淀橋【よどばし】

東京都の旧区。1947年旧牛込区,四谷区と合併,新宿区となった。副都心新宿,大久保,戸塚,高田馬場,落合などの地区を含む住宅地区。新宿駅西方の淀橋浄水場は1965年廃止され,その跡は公園とビル街になり,1991年都庁舎が完成した。神田上水に同名の橋がかかる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「淀橋」の意味・わかりやすい解説

淀橋
よどばし

東京都新宿区西部にある旧町名。旧区名。現在の西新宿2・4~6丁目にあたる。淀橋浄水場は 1965年廃止され,その跡地に公園やホテル,企業などの高層ビルが林立,ビジネス街を形成している。 91年には超高層ビルの都庁舎が建設され,丸の内から移転した。地名は地区の西端を流れる神田上水にかかる橋名から起った。

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