淘汰・洮汰(読み)とうた

精選版 日本国語大辞典 「淘汰・洮汰」の意味・読み・例文・類語

とう‐た タウ‥【淘汰・洮汰】

〘名〙
① (「淘」も「洮」も水で洗う意) 洗ってより分けること。転じて、悪いものを除き良いものを選び残すこと。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「淘汰の教とも衆生をゆりそろゆる心ぞ」
※門(1910)〈夏目漱石二三「多数の噂に上った局員課員の淘汰(タウタ)も」 〔後漢書‐陳元伝〕
② (淘汰) 生物集団で、特定の形質をもつ個体群だけが特に繁殖するようになることで、適者が選ばれ不適者は除かれる現象ダーウィンはこれを人為淘汰・自然淘汰・雌雄淘汰に分けた。
内部生命論(1893)〈北村透谷〉「是等外部の物は、自然の淘汰を以て自然の進化を経べきなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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