深島(読み)ふかしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「深島」の意味・わかりやすい解説

深島
ふかしま

大分県南東端,日向灘北部にある島。佐伯市に属し,蒲江港から南へ約 8kmの海上に浮かぶ。最高点 98m。江戸時代には流人島であったが,明治になり蒲江からの移住者が居住巻網漁業が行なわれる。海食崖海食洞が発達し,風景がよく日豊海岸国定公園に属する。周辺の海域にはサンゴ類が群生し,コバルトスズメカゴカキダイなどの魚類も多く,北方屋形島とともに蒲江海域公園地区に指定されている。蒲江港から定期船就航面積 1.1km2人口 17(2020)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「深島」の意味・わかりやすい解説

深島
ふかしま

大分県南端、佐伯市(さいきし)蒲江(かまえ)蒲江浦に属する島。面積1.10平方キロメートル。最高点98メートル。二島が砂州で結ばれたもの。蒲江港から9キロメートル、定期船は1980年(昭和55)から就航。1日2便で40分を要する。1719年(享保4)と43年(寛保3)に現佐伯市直川(なおかわ)赤木(あかぎ)から移住者があったが永住できず、1798年(寛政10)には佐伯藩の流人の島になっていた。現住者は1872年(明治5)以後の蒲江からの移住者の子孫が主で、一本釣り、巻網漁業に従事している。人口33(2009)。

[兼子俊一]

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デジタル大辞泉プラス 「深島」の解説

深島

大分県佐伯市、蒲江(かまえ)港の南方沖約8キロメートルに位置する豊後諸島の島。「ふかしま」と読む。面積約1.1平方キロメートル。江戸時代中期には佐伯藩の流刑地。島周辺にはサンゴの群生があり、スキューバダイビング磯釣りの好適地。

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