清元梅吉(初代)(読み)きよもと・うめきち

朝日日本歴史人物事典 「清元梅吉(初代)」の解説

清元梅吉(初代)

没年:明治40.2.1(1907)
生年天保12(1841)
幕末明治期の清元節三味線方藤間流の踊り師匠の子で,清元梅次郎の門弟。音はいまひとつだが,すこぶる達者な芸だったという。芝居番付によると,慶応3(1867)年に名を寿兵衛と改め,明治3(1870)年,新進気鋭の高弟梅三郎に梅吉の名を譲った。8年「宮比御神楽」を作曲晩年廃業したとも。実子は3代目清元太兵衛を名乗り,別派の清水派を立てたが一代で絶えた。その子は長唄三味線方で人間国宝の杵屋栄二

(竹内有一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「清元梅吉(初代)」の解説

清元梅吉(初代) きよもと-うめきち

1841-1907 幕末-明治時代浄瑠璃(じょうるり)三味線方。
天保(てんぽう)12年生まれ。清元太兵衛(たへえ)の父。清元節。清元梅次郎の門弟。慶応3年梅吉から寿兵衛とあらためる。明治40年2月1日死去。67歳。本名は藤間藤次郎。作品に「宮比御神楽(みやびのみかぐら)」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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