清水(福井県)(読み)しみず

日本大百科全書(ニッポニカ) 「清水(福井県)」の意味・わかりやすい解説

清水(福井県)
しみず

福井県嶺北(れいほく)、丹生郡(にゅうぐん)にあった旧町名(清水町(ちょう))。現在は福井市の中南部を占める地域。1955年(昭和30)志津(しづ)、三方(みかた)、天津(あまづ)の3村が合併して町制施行。2006年(平成18)清水町は福井市に編入。旧町域東部は日野(ひの)川の沖積低地で、中央部と西部は丹生山地であるが、島状に分離した丘陵の間に低湿地が多く、もとは深田であったが、日野川改修と土地改良で乾田化された。米作ブドウ、クリなどの栽培と織物を兼営する農村であったが、近年は旧福井市域の近郊として住宅地化が進み、とくに北東部は丘陵を削って集合住宅が多数建設され、人口増加も著しい。大森地区の賀茂神社で4年ごとの2月14日に行われる睦月神事(むつきしんじ)は、あらかじめ祝って神に豊作を強要するもので国指定重要無形民俗文化財。

[島田正彦]

『『清水町史』全3巻(1978~1980・清水町教育委員会)』


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