清水 三男(読み)シミズ ミツオ

20世紀日本人名事典 「清水 三男」の解説

清水 三男
シミズ ミツオ

昭和期の日本史学者



生年
明治42(1909)年12月

没年
昭和22(1947)年1月27日

出生地
京都府京都市下京区

別名
筆名=山田 浩

学歴〔年〕
京都帝大文学部史学科〔昭和6年〕卒

経歴
大学院に進み東寺百合文書の荘園研究に従事、昭和7年「中世に於ける若狭太良荘の農民」を発表、次いで播磨国矢野荘、丹波国大山荘などの論文を発表した。10年和歌山商業教師となったが、13年京都の「世界文化」グループと関係としたとして治安維持法違反容疑で逮捕され、14年懲役2年執行猶予3年で釈放。その後、中世村落史の研究を進め、17年「日本中世の村落」を出版。18年召集され千島ホロムシロ島に出征。敗戦後、シベリア抑留となり、22年1月スーチャン捕虜収容所で病没著書は他に「上代の土地関係」「中世荘園の基礎構造」、「清水三男著作集」(全3巻 校倉書房)がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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