減・乙(読み)めり

精選版 日本国語大辞典 「減・乙」の意味・読み・例文・類語

めり【減・乙】

〘名〙 (動詞「める(減)」の連用形名詞化)
① 減ること。費用のかかること。出費損失
人情本・春色雪の梅(1838‐42頃か)三「此の土地へ来て色でもして居りゃア、一両や二両の、めりの出るのは当然だ」
賄賂(わいろ)挨拶(あいさつ)がわりに出す金銭
邦楽で、基本の調子音高)より少し低く下げること。また、そのように下げた音。⇔甲(かり)
※京大二十冊本毛詩抄(1535頃)二〇「楽の声がかりもせず又めりもせぬよう」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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