20世紀日本人名事典 「渡辺 惣蔵」の解説
渡辺 惣蔵
ワタナベ ソウゾウ
昭和期の政治家,社会運動家 元・衆院議員;元・社会党北海道連書記長。
- 生年
- 明治40(1907)年1月15日
- 没年
- 昭和60(1985)年1月25日
- 出身地
- 北海道札幌市苗穂町
- 学歴〔年〕
- 日本大学専門部政治科〔昭和4年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 勲二等瑞宝章〔昭和52年〕
- 経歴
- 小学校を出て農業に従事しながら通信教育で独学、日大専門部に入ったが、在学中から無産政党運動に身を投じた。昭和6年東京製パン争議の他、7年武蔵野館争議をはじめ多くの映画争議を指導。8年全労全国映画劇場従業員組合書記長、全労中央委員・出版部長。13年人民戦線事件で検挙され1年半拘留された。戦後の20年に社会党北海道支部連合会(現・社会党道本部)の結成に尽力し、初代書記長を経て33年委員長に。また北海道4区から、27年以降5期、衆院議員に当選。党中執委員も務め、中央政界でも活躍していたが、51年に政界を引退。東京で自由民権運動史の研究に打ち込んでいた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報