測色計(読み)そくしょくけい(英語表記)colorimeter

翻訳|colorimeter

精選版 日本国語大辞典 「測色計」の意味・読み・例文・類語

そくしょく‐けい【測色計】

〘名〙 光線物体の色を指示するための物理的な数値を測定する装置カラーメーター

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「測色計」の意味・読み・例文・類語

そくしょく‐けい【測色計】

色を数量的に測定する器機。標準色との比較によるもの、光電色度計によるもの、分光光度計によるものなどがある。色彩計

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「測色計」の意味・わかりやすい解説

測色計
そくしょくけい
colorimeter

色を数値で表すための計器。色彩計ともいう。国際照明委員会(CIE)が定めたXYZ表色系による表示方法が現在もっとも広く用いられている。この方法によれば、赤、緑、青の三原色に対応する三つの刺激値XYZを物理的に測定することによって対象とする色に対応した一組の数値(色度座標)が決定されるが、このために用いる一種の分光光度計をいう。刺激値XYZは、人間の色感覚の機能に関与する3種類の視細胞の分光感度を模型的に表した「スペクトル刺激値」を指定することによって計算されるものであり、測色計は可視波長全域(380~780ナノメートル)にわたって色のスペクトルを測定し、指定値に基づいて三刺激値を求める装置である。

[三井清人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「測色計」の意味・わかりやすい解説

測色計
そくしょくけい
colorimeter

色彩計ともいう。光源の色や物体の色を定量的に定めるための測定計器。分光光度計を使って物体の分光透過率や反射率をはかり,計算により色の表示量を定めるものや,三色測色計を使って,適当な原色を混合して試料同色にする混合量から色を定める方法や,二色測色計を使って,白色光に適当なスペクトル色を混ぜて試料と同色にして色を定める方法などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の測色計の言及

【色彩計】より

…測色計,色度計ともいう。光源が発する光の色(光源色)や,物体が反射,または透過する光の色(物体色)を表示するための数値を測定する装置。…

【測色】より

… X,Y,Zを求めるには,X,Y,Zの分光感度ともいうべき等色関数(λ),(λ),(λ)を,被測定光の分光エネルギーに波長ごとに掛けて,これを全波長にわたって足せばよい。これらの操作を実行するのが測色計であるが,(λ),(λ),(λ)と同じ分光感度をもった3種類の受光器で直接に光のX,Y,Zを測定するフィルター式のものと,分光器と受光器の組合せで光の分光エネルギー分布を測定し,あと計算でX,Y,Zを求める分光式のものとがある。どちらもそれぞれ特長があり,フィルター式のものは小型軽量化の点で優れ,分光式のものは精密測定の点で秀でている。…

※「測色計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android