湧別町(読み)ゆうべつちよう

日本歴史地名大系 「湧別町」の解説

湧別町
ゆうべつちよう

面積:三四四・三五平方キロ(境界未定)

昭和二八年(一九五三)一〇月紋別郡下湧別村が町制を施行し同時に改称して成立。網走支庁管内の中央西寄りに位置し、東はサロマ湖常呂ところ佐呂間さろま町、南は紋別郡生田原いくたはら町、西は同郡遠軽えんがる町・上湧別町および紋別市に接する。北はオホーツク海に面し、北西端にシブノツナイ湖と道指定史跡シブノツナイ竪穴住居跡、東側サロマ湖畔に道指定天然記念物鶴沼つるぬまアッケシソウ群落がある。サロマ湖は網走国定公園に含まれる。町域の中央部を一級河川湧別川が北流し、流域には市街地を形成。東部計呂地けろち川・芭露ばろう川などが北流してサロマ湖へ注ぎ、両川河口部に市街地を形成している。

湧別町
ゆうべつちよう

2009年10月5日:紋別郡湧別町・上湧別町が合併し、湧別町となる
【湧別町】北海道:網走支庁
【上湧別町】北海道:網走支庁

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「湧別町」の意味・わかりやすい解説

湧別〔町〕
ゆうべつ

北海道北東部,オホーツク海に臨む町。湧別川の下流域に位置し,東部はサロマ湖に面する。1953年下湧別村を改称して町制。2009年上湧別町と合体地名はアイヌ語ユペオツ(サメの意)に由来。肉牛,乳牛中心の畜産やジャガイモ,カボチャなどの畑作が行なわれるほか,サロマ湖ではホタテガイ,カキの養殖が行なわれる。オホーツク海岸にシブノツナイ堅穴住居跡がある。サロマ湖畔にはアッケシソウ(サンゴソウ)が群生する鶴沼原生花園などがあり,網走国定公園に属する。国道238号線,242号線が通る。面積 505.79km2(境界未定)。人口 8270(2020)。

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