精選版 日本国語大辞典 「溜・堪」の意味・読み・例文・類語
たま・る【溜・堪】
〘自ラ五(四)〙 (流れ去らずに物事が徐々に集まって、そこにとどまる意)
① 集まって多くなる。一所に寄り集まる。つもる。累積する。
※青べか物語(1960)〈山本周五郎〉毒をのむと苦しい「借りが溜っていたから」
② 特に、たくわえが多くなる。金が多くなる。
※狂歌・玉吟抄(1608)「国々の数かぎりなき伊勢まいり銭やたまるの関路なるらん」
③ ある場所に止まる。動かないでとどまる。
※保元(1220頃か)中「しばしは矢にかせがれて、たまるやうにぞ見えし」
※宇治拾遺(1221頃)九「この女を、〈略〉男あはせけれど、男もたまらざりければ」
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