溥(漢字)

普及版 字通 「溥(漢字)」の読み・字形・画数・意味


13画

[字音]
[字訓] ひろい・おおきい・あまねし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ふ)。若木の根を包んでもつ形。扶植する意があり、広める意がある。〔説文〕十一上に「大いなり」という。〔詩、小雅、北山〕に「溥天」の語があり、金文の〔叔夷(しゆくいはく)〕に「(おほ)いに天命を受(さづ)けられたり」のように用いる。は溥・(敷)の初文とみてよい字である。

[訓義]
1. ひろい、おおきい。
2. あまねし、おおいに。
3. 浦と通じ、みぎわ、うら。

[古辞書の訓]
名義抄〕溥 アマネシ・オホフ・ウラ 〔字鏡集〕溥 ヒロク・オホキナリ・アマネシ・ヒトヘニ

[語系]
溥・普phaは同声。phiua、布pa、旁bangは声近く、みなひろくゆきわたる意がある。

[熟語]
溥愛溥愆溥原溥洽溥載溥将・溥大溥暢・溥天溥博溥氾溥被溥覆・溥覧溥臨
[下接語]
宏溥・周溥・施溥・沾溥・徳溥・隆溥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android