澄昇・澄上(読み)すみのぼる

精選版 日本国語大辞典 「澄昇・澄上」の意味・読み・例文・類語

すみ‐のぼ・る【澄昇・澄上】

〘自ラ四〙
① 月が澄んで高くのぼる。曇りのない月が高くのぼって明らかになる。
※枕(10C終)補遺「月のくまなくあかくすみのぼりて見ゆる」
音調が澄んで高く響く。楽の音色がさえる。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「同じ調(しらべ)ながら遙かにすみのぼりたる声」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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