濁(漢字)

普及版 字通 「濁(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

[字音] ダク・タク
[字訓] にごる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は蜀(しょく)。蜀に(だく)・(たく)の声がある。〔説文〕十一上に斉の水名とするが、字は清濁の意に用いる。蜀は牡獣性器を示す字で、その配匹をえないものを獨(独)という。それで濁はもと陰液をいう字であろうかと思われる。水の清濁のことよりして、正否の意に用い、清に反することを濁世・濁政のようにいう。

[訓義]
1. にごる、よごれる、けがれる。
2. みだれる、ただしからぬ。

[古辞書の訓]
名義抄〕濁 ニゴル/濁酒 モロミ 〔立〕濁 ニゴル・フスボル

[語系]
濁diok、溽njiokは声義近く、溽に濃厚・潤溽の意がある。

[熟語]
濁穢濁汚濁河・濁・濁濁溷・濁酒・濁水・濁世・濁声・濁政濁俗濁富・濁欲濁吏濁流濁浪・濁
[下接語]
汚濁濁・愚濁・五濁・垢濁・混濁・渾濁・溷濁滓濁・塵濁・酔濁・世濁・声濁・清濁・貪濁・重濁・澄濁・泥濁・白濁・穢濁

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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