精選版 日本国語大辞典 「濫吹・乱吹」の意味・読み・例文・類語
らん‐すい【濫吹・乱吹】
〘名〙 (斉の宣王が竽(う)を好み、三〇〇人の合奏団を形成したとき、ひとりの楽士が吹く技能をもたないままに、その合奏団に紛れ込んでいたところ、宣王没後、湣王が即位して、ひとりひとりに吹かせてみると、その楽士は遂に逃げ出したという「韓非子‐内儲説上」の故事による)
① 無能の者が才能のあるように装うこと。実力がなくて、その位にいること。濫竽(らんう)。
※三代格‐三・斉衡二年(855)八月二三日「已乖二制旨一多渉二濫吹一」
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