精選版 日本国語大辞典 「瀬・湍」の意味・読み・例文・類語
せ【瀬・湍】
〘名〙
※古事記(712)下・歌謡「隠国(こもりく)の 泊瀬の河の 上つ勢(セ)に 斎杙(いくひ)を打ち 下つ勢(セ)に 真杙(まくひ)を打ち」
② ある物事に出合う時。その場合。おり。
※後撰(951‐953頃)恋二・六一二「試みに猶おりたたむ涙川うれしきせにも流れあふやと〈橘敏仲〉」
③ そのような箇所。ふし。点。
※源氏(1001‐14頃)葵「嬉しきせもまじりて、大臣は御涙のいとまなし」
④ ある物事を行なう場所。その場所。ところ。居所。
※新古今(1205)夏・二一七「聞かずともここをせにせん郭公(ほととぎす)山田の原の杉の群立〈西行〉」
⑤ ある人が置かれている境遇。立場。
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