瀬戸大橋(読み)せとおおはし

精選版 日本国語大辞典 「瀬戸大橋」の意味・読み・例文・類語

せと‐おおはし ‥おほはし【瀬戸大橋】

本州四国連絡橋一つ岡山県児島香川県坂出とを結ぶ、鉄道と自動車道路併用の吊り橋。九・四キロメートルの海峡部を、五つの島づたいに六つの橋でつなぐ。昭和六三年(一九八八開業

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デジタル大辞泉 「瀬戸大橋」の意味・読み・例文・類語

せと‐おおはし〔‐おほはし〕【瀬戸大橋】

本州四国連絡橋ルートの一。岡山県児島と香川県坂出とを結ぶ、鉄道と自動車道路併用の六つの橋梁群の総称。9.4キロメートルの海峡部を、五つの島づたいに、吊り橋、斜張橋、トラスト橋が結ぶ。昭和63年(1988)完成。→本州四国連絡高速道路株式会社

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「瀬戸大橋」の意味・わかりやすい解説

瀬戸大橋
せとおおはし

本州四国を結ぶ本州四国連絡橋の一つ。児島(こじま)―坂出(さかいで)ルートは、1988年(昭和63)4月、9年半の歳月と約1兆1300億円の工費を費やして完成した。このルートの海峡部(9.4キロメートル)を瀬戸大橋の愛称でよぶ。岡山県鷲羽(わしゅう)山の沖合いに浮かぶ塩飽(しわく)諸島のうち、櫃石(ひついし)島、岩黒(いわくろ)島、羽佐島、与島、三ッ子島の五つの島々を吊橋(つりばし)、斜張橋、トラス橋などの道路・鉄道併用橋で結び、岡山県と香川県を直結する。

 道路部は、瀬戸中央自動車道とよばれ、岡山県早島町から香川県坂出市に至る延長37.3キロメートルの自動車専用道路である。鉄道部は、本四備讃線(ほんしびさんせん)とよばれ、JR西日本宇野線茶屋町駅からJR四国の予讃線宇多津駅に連絡する延長32.4キロメートルの在来線(複線)である。

 瀬戸大橋は六つの橋梁(きょうりょう)からなっており、詳細は以下のとおりである。

 下津井(しもつい)瀬戸大橋(吊橋、橋長1400メートル)、櫃石島橋(斜張橋、橋長790メートル)、岩黒島橋(斜張橋、橋長790メートル)、与島橋(トラス橋、橋長850メートル)、北備讃瀬戸大橋(吊橋、橋長1538メートル)、南備讃瀬戸大橋(吊橋、橋長1648メートル)。なおこのほかに、各島内に高架橋がある。

[長瀬浩二]


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百科事典マイペディア 「瀬戸大橋」の意味・わかりやすい解説

瀬戸大橋【せとおおはし】

本州四国連絡橋児島〜坂出ルートの海峡部9.4kmにかかる橋。1975年着工,本四連絡橋の他ルートに先がけて1988年4月開通。中央支間長1100mの南備讃瀬戸大橋を含む吊橋3と斜張橋2,トラス橋1の計6橋に分かれ,JR本四備讃線(通称瀬戸大橋線。延長31.0km),本四連絡橋公団の有料道路(37.3km)からなる世界最長の鉄道・道路併用橋である。同年3月には青函トンネルも開業して,日本列島の主要4島が鉄路で結ばれた。
→関連項目宇高連絡航路宇野線香川[県]玉野[市]鉄道連絡船土讃線

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「瀬戸大橋」の意味・わかりやすい解説

瀬戸大橋
せとおおはし

本州四国連絡橋の1つ。岡山県の児島と香川県の坂出を結び,1988年4月開通。岡山県側から下津井,北備讃,南備讃の3本の吊橋とその間をつなぐ2本の斜張橋,1本のトラス橋 (以上が海上橋) ,および4つの島の上にかかる高架橋の合せて 10本の橋から成り,海峡部の全長約 13km。道路と鉄道の併用橋で,瀬戸中央自動車道,JR瀬戸大橋線が通る。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「瀬戸大橋」の解説

瀬戸大橋
せとおおはし

本州四国連絡橋(神戸―鳴門,児島―坂出,尾道―今治)のうち,児島―坂出ルートの通称。本州と四国を結ぶ連絡橋は,1940年(昭和15)内務省神戸出張所長の原口忠次郎が明石海峡の架橋計画を提案したが,戦争で中断。65年以降国鉄が調査を開始し,70年7月に本州四国連絡橋公団が設置され,88年4月に瀬戸大橋が開通。道路(37.3km)と鉄道(32.4km)との併用橋方式をとっている。

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事典 日本の地域遺産 「瀬戸大橋」の解説

瀬戸大橋

(岡山県都窪郡早島町;香川県坂出市川津町)
美しき日本―いちどは訪れたい日本の観光遺産」指定の地域遺産。

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